◆ソフトバンク5―2楽天(18日・福岡ヤフオクドーム)

 楽天がソフトバンクに2連敗を喫し、球団ワースト記録を更新する開幕から6カード連続勝ち越しなしとなった。2回に先発・辛島が3点を失うと、7回にも2失点。古巣相手に移籍後初打点を記録した山下の適時打、アマダーのソロも及ばなかった。

 初回に2死満塁のチャンスを迎えながら、アマダーが中飛に打ち取られて主導権を握ることが出来なかった。梨田監督は「初回、あのあたりで1点取っていれば状況は変わった。(1点ビハインドの)7回は四球、エラー、死球で満塁にして点を取られて、ああいう所はものすごく残念であってはならない失点」と悔やんだ。

 開幕から6カード勝ち越しなしは球団史上ワースト。38勝97敗1分、借金59でぶっちぎりの最下位だった球団創設初年度の2005年は3カード目、借金38で2年連続最下位となった06年も6カード目に勝ち越していた。今季は6カード中、3カードで初戦に勝ちながらいまだに連勝がなく、10~12日のオリックス3連戦(京セラD)で1勝1敗1分とするのが精いっぱい。僅差のゲームが続きながら、投打がかみ合わずにいる。

 さらに借金は今季ワーストの8。2007年に日本ハムが借金8から逆転優勝した例はあるが、借金9以上になったチームで優勝した例はない。昨季4月は16勝5敗とスタートダッシュに成功していたが、早くも崖っぷちに立たされている。

 とは言え、5点差以上での負けはパ・リーグで唯一なく、力の差が歴然となっているわけではない。主力でのけが人もほぼいない。指揮官は「結果が全てなので耐えるしかない。上がっていくと思ってやっていくしかない」と自らに言い聞かせるようにして、必死に気持ちを切り替えていた。

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